「弱者いじめ」と「弱者の怠慢」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今号のテーマ:「弱者いじめ」と「弱者の怠慢」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今年の3月下旬、あるニュースが製造業関係者に衝撃を与えた。

大手メーカーの子会社で照明器具メーカーT社が下請代金支払遅延防止法
(下請法)に違反したとして、中小企業庁が公正取引委員会に対し、同社
の処分を求めたのだ。
※中小企業庁からの請求の段階で企業の実名が公表されたのは今回が初めて

違反内容は、T社が一部の下請け会社に対して、納品後の割戻金の支払い
を求め、実質的に代金を減額していたというもの。
いわゆる「下請けいじめ」の典型とされる。

ここで、公正取引委員会に摘発された主な下請法違反事例を紹介しよう。


○代金の減額
・一部の取引先に対し、納品後に割戻金の支払を求め、
 実質的に代金を減額した。
・産業用ロボットの部品製造の単価引き下げを要求し、
 応じない場合は代金から減額した。
○買い叩き
・一部の発注で一方的な価格を指定し、
 通常より安い金額で取引した。
・大量の発注を前提に価格を見積もり、
 その価格を少量の発注に適用した。
○受領拒否
・販売予想の見込み違いを理由に、
 納期になっても製品を受け取らなかった。
○無理な返品
・納入された部品の受け入れ検査を行っていないにもかかわらず、
 受領後に不良品を発見したとして返品した。
○不当なやり直し
・顧客からの要請を理由に光学機器の部品加工をやり直しさせ、
 その費用を負担しなかった。


以上の事例を参照すると、下請法の摘発件数は膨大なものになりそう
であるが、実際にはそうではない。2005年度以降10件前後に
留まっている。

その理由は、下請け会社が告発しないケースが多く、問題が発覚しにくい
からだ。また、告発しない最大の理由は、告発によって仕事がなくなれば、
従業員が路頭に迷う事になりかねないと心配するからだ。


景気拡大とモノ作りの国内回帰により、追い風が吹いているようにみえる
製造業の現場でも、大手企業から、更に厳しい要求を迫られている現状が
あるようだ。この背景には、顧客からの受注単価の下落や、過度な
スピード要求があるが、それ以外にも大企業の人材レベルの低下がある。

モノ作りの現場を知らない大企業の社員から、的外れな要求をされる場合
や、製造工程のイロハを長時間かけておこなわないと話が進まないケース
が増加しているという。

こうして大企業に無理難題を押し付けられ、多くの中小・零細企業が疲弊
していく。

この状況が続き、ある臨界点に達すれば、今度は中小企業が自らの生死を
賭けて、大企業に「NO」を突きつける事になる。

この結果、きちんと仕事をこなす中小企業の経営が立ち行かなくなれば、
最終的にどんな結果を招くのか。

果たして、大企業はそれを理解しているのか・・・


私の勤める会社の周辺にも、あきらかに下請法違反が見受けられる。
実際に、長期に亘り直接取引きを続けてきた下請け業者も疲弊しており、
他人事ではない。

上記の記事からは、「大企業の悪行」がクローズアップされているが、
私の考え方は少し違う。

私の周辺環境から判断すると、勿論、大企業の厳しい要求は見受けられる
が、「下請け企業の怠慢」も無視できないのだ。

大企業に依存するあまりに、自前の技術を磨く事を忘れ、事業の危機管理
も疎かになる。こんな状況で、大企業への不満を口にしても誰も耳を貸さ
ないだろう。


また、この問題を少し視点を変えて考えてみよう。

会社内の組織に当てはめてみると面白い。管理職が大会社、中小・零細
企業が中堅リーダーと一般社員という考え方で見ると、全く同じ事が
言えるのだ。

現場をしらないレベルの低い管理職から、部下に対して的外れな要求を
行う。責任の多くを部下に被せ、部下を疲弊させる。

中堅リーダーや一般社員も、自己のスキルアップの事など全く考えず、
業績が悪いのは、市場や製品、会社の戦略のせいだと、会社や上司の陰口
を叩く。

私の経験からすると、この様な関係は日増しに悪化する傾向にある。
何が悪いのか気付きもせず、改善の機会が得られないからだ。

このメルマガの読者は、今号を読み「改善の機会」を得たことなる。

この機会を見逃さず、今一度、自分の周辺を見渡して見よう。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■お勧め情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

出世が3倍早くなる読書法とは?

世の中の成功者といわれる方の多くが、成功する為には読書は必須で
あると語ります。

この共通点には、「成功するための何か」が隠されているのでしょう。

  詳細は→ http://tinyurl.com/22vwy8



あなたの年収と影響力が確実に上がる!人気の心理学、NLPとは?

神経言語プログラミング「NLP」! 

今では、多くの心理学者が研究に取り組み、その絶大な効果を賞賛
しています。

また、前回のご紹介で、多くの方が興味を持って頂いたようです。

人は、コミュニケーションなくして生きていく事はできません。

人の心理を理解し、コミュニケーションを制したものがビジネスに
おいて「成功」を掴むのです。

  詳細は→ http://tinyurl.com/3bj9zo